鎌倉焼

鎌倉焼
Kamakura yaki

陶磁窯

( )〜 ( )


明治期の鎌倉の焼物で1896年に瀬戸の陶工であった加藤太兵衛景勝が小説家星野天知の勧めで鎌倉市長谷に開窯、翌年には瀬戸、京都より陶土を取り寄せて三猿の自在鉤などの手捻りの細工物や茶器類を名物に売り出し鎌倉焼と称し、98年は皇太子殿下(後の大正天皇)の前で御前製陶の栄を賜っている。
初代景勝が1909年に没した後は継子に次郎吉がいたが製陶は行わず主に仕入れ物を商ったといわれ実質12,3年の間のみ製陶された焼物で現存はきわめて少ない。

〔陶 印〕
小判印「鎌倉」など


落 款 ・ 印 章