姥ヶ餅焼

姥ヶ餅焼
Ubagamochi yaki

陶磁窯

( )〜 ( )


江戸中期元文年間〜宝暦年間(1736〜64)の頃に創始された近江国栗太郡草津(滋賀県草津市)の焼物で同地の姥ヶ餅茶屋の主人が楽焼の餅皿を焼いたのが始まりで皿に絵付けや歌を描いて評判となり、餅皿だけでなく茶碗、香合などの茶陶も焼くようになった。
作域は楽焼と交趾風の物が確認されているが、一説では楽焼の焼成は京楽家の左入に託していたとも言われており、姥ヶ餅銘で左入の作に酷似した作品も残るが左入の没年が1739年である為、時代的に微妙にずれが生じ焼成時期はもう少し前でないかとも推測される。

〔陶 印〕
「姥餅」「うば餅」「香春亭」など

〔市場評価〕★


落 款 ・ 印 章