作家资料
BIOGRAPHY【略歴・作風など】年木庵喜三とは香蘭社設立当事(1875年)の作銘で佐賀藩の有田焼窯元の深海平左衛門及び長男墨之助の作。深海平左衛門&深海墨之助深海平左衛門は佐賀藩有田で代々窯元を業とする人で深海家は江戸の初期に帰化した朝鮮陶工深海宗伝とその妻、百婆仙以来の名門窯を基にしており、幕末の1868年3月に窯元深川栄左衛門と共に貿易の門戸開放を藩主に懇願。当事、貿易鑑札は一枚のみであったが10枚に増やされて有田焼海外貿易に着手。75年に長男の深海墨之助を始め、深見竹治、深川栄左衛門、手塚亀之助、辻常明で合本組織香蘭社設立、同年のフィラデルフィア万博に墨之助の製品を出品、金牌を受賞している。またワグネルが佐賀藩の委託を受け来藩のおり指導を受け、洋絵の具とコバルトによる染付を開発し「本窯錦」という三色を使用した釉下彩に成功し、同時に燃料の薪から石灰を使用した窯の実験も行った。その後、明治9フィラデルフィア博に有田を出品するために製造販売組織「香蘭社」を設立したが、3年後に同じ設立者の一人、深川栄左衛門との意見の相違から脱退後、「精磁会社」を設立し高級食器の輸出を目指しリモージュより当時最新式の製陶機会を購入するも41歳で夭折した。〔陶印〕描印「年木庵喜三製」など〔市場評価〕★★★